生薬の重さによる効能の違い~軽い生薬と重い生薬~

生薬の重さ

生薬の重い、軽いといっても物理的な重さ、重量のことではありません。

これは中国古来の物の考え方に由来しており、などとというように説明が進んで行くと感じた人が多いのではないでしょうか。

実はそうではありません。ここでの重い、軽いとはまさしくはかりで量った重さのことを直接的に指しています。

そんなばかなことがあるのだろうかと思う人もいるでしょう。

物理的な重さで薬としての効能が異なってくるとか、

分類が可能だなどというのは少なくとも現代の医学や薬学の知識では十分に説明しきれるものではありません。

ですが、中国で発達した生薬や漢方薬の知識体系においては、この考えが用いられています。

もちろん重さだけに重点をおいているのではなく,、

その他の要素や考え方もいろいろと組み合わさった上での話しではあるのですが、重さもその一つだということです。

 

重い生薬と軽い生薬

重い生薬とは、要するに比重の大きい部位を用いるものを指します。

具体的には根とか根茎などが該当します。

ちょっと適切なたとえとは言い難いのですが、イメージとしてはニンジンとかジャガイモを思い浮かべてもらえばよいでしょう。

一方、軽い生薬とはこの逆で、葉を用いるものが代表的です。

さきほどのたとえで言えばそれこそホウレンソウなどを思い浮かべてもらえば結構です。

そして、重い生薬は体の内部、深部に作用し、例えば解熱作用を示すとかが挙げられます。

逆に軽い生薬は体の表面に作用するといった感じです。

もちろん、どんな病気でも多かれ少なかれ体の内部も表面も患部になっているでしょうから、

完全に当てはまるわけではありませんが、考え方としてはこれが適用されています。

そして、多くの場合、漢方薬は複数の生薬を組み合わせているのですが、

この考えを利用して重いものと軽いものとをうまく処方することで、

その病気に特徴的な疾患を取り除くことを目的としています。

重さや軽さなど全く関係ないようにみえて、

考え方としてはしっかりと取り入れているということになります。